ラフマニノフピアノ協奏曲第2番
テレビでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が演奏されていた時、母が思い出したようにこんな事を話し始めた。
父と母が初めてあった日に、母が少しピアノを弾けるというのを聞いて、父がラフマニノフの曲は弾きますか?と母に聞いたのだそうだ。
もちろん、母はそんなに難しい曲は弾けませんと答えたのだそうだが、父は父の兄(私達からしたら、おじさん)と苦労してセットしたステレオでラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴くのがが好きでしたと言ったのだそうだ。
父は、父が大学生になった年から、先に大学生だったおじさんとふたりで福岡で下宿生活をしていたそうだ。その頃、たくさんクラシックを聴いていたのだそう。
私もラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が大好き。
私がこの曲を知ったのは、浅田真央さんがフィギィアスケートでこの曲を背景に演技をした時なので、随分最近だけれども、ユダヤ系のラフマニノフの切ないメロディーのこの曲が大好きなのだ。
今から70年ほど前、大学生の頃にすでにこの曲を聴いていた父は、よほどクラシックが好きだったんだろう。
そして、今は亡くなったおじさんと父が耳を傾けて聴いている様子を思い浮かべるのも楽しい。
なんて時は過ぎていったのだろう。
そして、ラフマニノフは今も私達を楽しませてくれる。
なんて普遍的な名曲なんだろう。
母のちょっとした思い出話。聞いておいてよかったと思った。母は遠い昔の事をついこの間の事のように話して、少し涙声になった。
ちなみに私は、チョンミュンフンの指揮による演奏が一番好きです。
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